会社や自宅のネットワークでは、サーバーやNASの共有フォルダーを利用することがあります。
エクスプローラーから接続することもできますが、接続状態の確認や切断には、net use(ネットユース)コマンドを使うと便利です。
この記事では、Windowsのnet useコマンドを使って、共有フォルダーへの接続・確認・切断を行う基本的な方法を紹介します。
INDEX
net useコマンドとは
net useは、ネットワーク上の共有フォルダーや共有ドライブへの接続を管理するWindowsのコマンドです。
主に次のような操作ができます。
- 現在の接続状況を確認する
- 共有フォルダーをネットワークドライブとして割り当てる
- 別のユーザー名で共有フォルダーへ接続する
- 接続を切断する
- Windowsへのサインイン時に接続を復元する
net useを実行する方法
Windowsでは、コマンドプロンプトまたはPowerShellから実行できます。
- スタートボタンをクリックします。
- 検索欄に「cmd」と入力します。
- 「コマンドプロンプト」を開きます。
- net useコマンドを入力してEnterキーを押します。
通常は、管理者として起動しなくても実行できます。
現在の接続状況を確認する
現在接続している共有フォルダーやネットワークドライブを確認するには、引数を付けずに実行します。
net use
接続がある場合は、次のような情報が表示されます。
ステータス ローカル名 リモート名
OK Z: \\server\share
この例では、サーバー上の共有フォルダーがZドライブとして接続されています。
共有フォルダーへ接続できなくなったときは、最初にこのコマンドで接続状態を確認するとよいでしょう。
共有フォルダーをネットワークドライブに割り当てる
共有フォルダーをZドライブとして割り当てる場合は、次のように実行します。
net use Z: \\server\share
serverには接続先のコンピューター名またはサーバー名、shareには共有フォルダー名を指定します。
接続に成功すると、エクスプローラーの「PC」にZドライブが表示されます。
サーバー名の代わりに、IPアドレスを指定することもできます。
net use Z: \\192.168.1.100\share
サーバー名では接続できないのにIPアドレスでは接続できる場合は、DNSなどの名前解決に問題がある可能性があります。
空いているドライブ文字を自動で割り当てる
ドライブ文字を指定せず、Windowsに空いている文字を選ばせることもできます。
net use * \\server\share
接続に成功すると、割り当てられたドライブ文字が表示されます。
別のユーザー名で接続する
現在Windowsにサインインしているアカウントとは別のユーザーで接続する場合は、/userを指定します。
net use Z: \\server\share * /user:DOMAIN\username
ドメインを使用していない場合は、接続先のコンピューター名とユーザー名を指定します。
net use Z: \\server\share * /user:server\username
コマンドを実行すると、パスワードの入力を求められます。入力中のパスワードは画面に表示されません。
パスワードをコマンド内へ直接記述することもできますが、画面やコマンド履歴に残る危険があります。安全のため、パスワード部分には*を指定し、入力画面で入力する方法がおすすめです。
Windowsへのサインイン後も接続を復元する
パソコンを再起動した後もネットワークドライブを復元したい場合は、/persistent:yesを付けます。
net use Z: \\server\share /persistent:yes
再接続を行わない場合は、次のように指定します。
net use Z: \\server\share /persistent:no
接続先のサーバーが停止していたり、社外から社内ネットワークへ接続していたりする場合は、サインイン後にネットワークドライブへ接続できないことがあります。
ネットワークドライブを切断する
Zドライブの接続を切断する場合は、次のように実行します。
net use Z: /delete
確認メッセージが表示された場合は、内容を確認して「Y」を入力します。
確認なしで切断する場合は、次のように実行できます。
net use Z: /delete /y
現在のネットワーク接続をすべて切断する場合は、次のコマンドを使います。
net use * /delete
このコマンドは必要な共有フォルダーも含めてすべて切断するため、使用するときは注意してください。
接続できないときに確認すること
net useで共有フォルダーに接続できない場合は、次の点を確認します。
- サーバー名や共有フォルダー名が正しいか
- 接続先のサーバーやNASが起動しているか
- 共有フォルダーを利用する権限があるか
- ユーザー名とパスワードが正しいか
- 社内ネットワークやVPNに接続しているか
- すでに別のユーザー名で接続していないか
サーバーに到達できるかを確認したい場合は、pingコマンドも利用できます。
ping server
サーバー名では応答がなく、IPアドレスでは応答がある場合は、nslookupコマンドで名前解決の状態を確認してみましょう。
よく使うnet useコマンドのまとめ
| 目的 | コマンド |
|---|---|
| 接続状況を確認する | net use |
| Zドライブとして接続する | net use Z: \\server\share |
| 別のユーザーで接続する | net use Z: \\server\share * /user:DOMAIN\username |
| 再起動後も接続を復元する | net use Z: \\server\share /persistent:yes |
| Zドライブを切断する | net use Z: /delete |
まとめ
net useは、共有フォルダーやネットワークドライブへの接続を管理できるコマンドです。
共有フォルダーに接続できないときは、まずnet useで現在の接続状況を確認してみましょう。
pingで接続先までの通信を確認し、nslookupで名前解決を調べ、net useで共有フォルダーの接続状態を確認すると、ネットワークトラブルの原因を順番に切り分けられます。
