Windowsのネットワークユーザーの変更・指定(netコマンド)

Windowsでは別サーバーの共有ディレクトリを参照する際にはユーザー名やパスワードを入力します。
そのユーザー名やパスワードは、参照しようとしているPCに登録されているユーザー名やパスワードです。

わざわざ入力しなくてもいいようにするために、
サーバー側のPCに、クライアントでログインしているものと同じユーザー名とパスワードを事前に登録しておくなんてこともしているかもしれません。

しかしやはりアクセス制限は必要なので、
特定のディレクトリを参照するためのユーザーを作成してサーバー側に登録しておいたりもするでしょう。

ここまでくると、サーバー管理の問題でもありますが、
事前に管理設計をしておらず、拡張につぐ拡張でよくわからなくなることなんてザラにあるとしましょう :x001:

そうすると分からなくなってくるのが現在どのユーザーでログインしているかです。
調べても現在ログインしているユーザーを確認する方法はよくわかりませんでした…。
代わりにユーザーを指定する方法を2つほど紹介します。

ネットワークドライブの割り当てで指定する

一番簡単なのは、

エクスプローラー > メニュー「ツール」> ネットワークドライブの割り当て
より、「異なるユーザー名」で接続します

で選択する方法です。

net use コマンドで指定する

いま一つはnet useコマンドで指定する方法です。
こちらは応用範囲がひろくなります。

まずコマンドプロンプトでnet useと入力すると現在ログインしているネットワーク一覧が表示されます。

C:\>net use
新しい接続は記憶されます。


ステータス  ローカル名 リモート名                ネットワーク名

-------------------------------------------------------------------------------
切断                   \\192.168.1.xx\centos     Microsoft Windows Network
切断                   \\192.168.1.xx\server1    Microsoft Windows Network
OK                     \\192.168.1.xx\server2    Microsoft Windows Network
コマンドは正常に終了しました。

net use /delete コマンドで、ログインしている情報を削除できるので、改めてサーバーを参照すれば、ユーザー名とパスワードを入力する画面が表示されます。
もちろんサーバーにクライアントのユーザー名とパスワードが登録されていない場合の話しです。
事前にサーバー側に、クライアントと同じユーザーが登録されていれば、そのまま参照できます。

C:\>netuse /delete \\192.168.1.xx\server1
\\192.168.1.xx\server1 が削除されました

net use コマンドで、ユーザー名とパスワードを指定してログインするには/userオプションを追加します。
ユーザー名とパスワードの間にはスペースを入れましょう。

C:\>net use \\192.168.1.xx\server1 /user:ユーザー名△パスワード

net use ではドライブを指定することもできますので、バッチを作成して、自動でログイン、処理実行、ネットワーク削除ということに利用できます。
ドライブを指定した後に、スペースが必要です。

C:\>net use x:△\\192.168.1.xx\server1 /user:ユーザー名 パスワード

net コマンドでサービスを起動する

net useは元々netコマンドです。
netコマンドは結構色々できて、サービスの起動や停止にも利用できます。

net start "サービス名"

net start、net stop、net pause、net continueが使用できますが、startとstopで十分でしょう。
サービス名は、
コントロール > パネル\システムとメンテナンス > 管理ツール > サービス
から確認できますが、サービス名、表示名どちらを指定してもいいようです。

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