GNOME(グノーム)かKDE(ケーディーイー)か
代表的なデスクトップ環境がGNOME(グノーム)とKDE(ケーディーイー)です。
GNOMEはとてもシンプルです。左上のアクティビティからアクセスします。
KDEはWindowsよりのカスタマイズ可能なデスクトップです。GNOMEより重たいようです。
私は仮想環境でCentOSを使っており、軽い方がいいのでGNOMEをインストールします。
grouplistの確認
私はyumを使ってパッケージを管理しています。いつもは必要な機能をyumで個別でインストールするですが、特定の環境を作成するために必要な機能をまとめたパッケージがあります。それがyumのgrouplistです。
grouplistで「GNOME Desktop」というグループがあるかチェックします。このグループをインストールすると、デスクトップ環境に必要な機能を全てインストールしてくれます。
LANG=Cを最小に環境変数LANGに「C」(Common)が設定されているとデフォルトの状態、つまり英語名で表示されます。
[root@localhost ~]# LANG=C yum grouplist Loaded plugins: fastestmirror ・・・ Available Environment Groups: ・・・ Virtualization Host Server with GUI GNOME Desktop ・・・
インストール
[root@localhost ~]# LANG=C yum groupinstall "GNOME Desktop" (・・・かなり時間がかかる。 700M以上、1000項目以上あった) Dependency Updated: bind-libs-lite.x86_64 32:9.9.4-61.el7_5.1 bind-license.noarch 32:9.9.4-61.el7_5.1 firewalld.noarch 0:0.4.4.4-15.el7_5 firewalld-filesystem.noarch 0:0.4.4.4-15.el7_5 kpartx.x86_64 0:0.4.9-119.el7_5.1 python-firewall.noarch 0:0.4.4.4-15.el7_5 systemd.x86_64 0:219-57.el7_5.3 systemd-libs.x86_64 0:219-57.el7_5.3 systemd-sysv.x86_64 0:219-57.el7_5.3 Complete!
X Window Systemを起動
みなさんXを起動と呼びます。Linuxではデスクトップ環境がGNOMEやKDEなど自由に選択できます。そのため「Linux」⇒「X Window System」⇒「GNOMEなどのデスクトップ環境」という順で制御されています。
xの起動はリモートではなく直接端末に接続して行います。
[root@localhost ~]# startx
コマンドを実行するとデスクトップ環境が起動します。ウィザードに従って、言語などを選択すれば使えるようになります。
OSのデフォルトランレベルの変更
ランレベルを変更して、自動でデスクトップ環境が起動するようにします。
私の場合は3から5に変更します。
0 : 停止 1 : シングルユーザー 2 : 未使用/ユーザー定義可能 3 : マルチユーザー、コンソールログインのみ 4 : 未使用/ユーザー定義可能 5 : ランレベル 3 + Xディスプレイマネージャ起動 6 : リブート
現在のランレベルの確認は下記の通り。「multi-user.target」はランレベル3に相当します。
[root@localhost ~]# systemctl get-default multi-user.target
ランレベル5に相当する「graphical.target」に変更します。その後再起動しましょう。
[root@localhost ~]# systemctl set-default graphical.target Removed symlink /etc/systemd/system/default.target. ←勝手にしてくれる Created symlink from /etc/systemd/system/default.target to /usr/lib/systemd/system/graphical.target. ←勝手にしてくれる
補足ですが、従来のランレベルとの対比は以下で確認できるみたいです
[root@localhost ~]# ls -al /lib/systemd/system/runlevel*target lrwxrwxrwx. 1 root root 15 10月 27 20:59 /lib/systemd/system/runlevel0.target -> poweroff.target lrwxrwxrwx. 1 root root 13 10月 27 20:59 /lib/systemd/system/runlevel1.target -> rescue.target lrwxrwxrwx. 1 root root 17 10月 27 20:59 /lib/systemd/system/runlevel2.target -> multi-user.target lrwxrwxrwx. 1 root root 17 10月 27 20:59 /lib/systemd/system/runlevel3.target -> multi-user.target lrwxrwxrwx. 1 root root 17 10月 27 20:59 /lib/systemd/system/runlevel4.target -> multi-user.target lrwxrwxrwx. 1 root root 16 10月 27 20:59 /lib/systemd/system/runlevel5.target -> graphical.target lrwxrwxrwx. 1 root root 13 10月 27 20:59 /lib/systemd/system/runlevel6.target -> reboot.target