歴史

伊地知 幸介

投稿日:2013年5月16日 更新日:

日露戦争において、旅順攻略を任された乃木の参謀長をつとめたことが最も有名でしょう。

実際旅順攻略においての作戦は彼が行ったと言ってもいいでしょう。
だからと言って亡くなった兵への責任は彼だけにあるとは言いません。

乃木にもあったかもしれませんし、
東京の大本営陸軍参謀本部、ひいては山県有朋だったかもしれません。
彼が選任されるにあたった全ての歴史的流れといった次元の問題だったかもしれません。

しかし、まぎれもなく彼から発せられた作戦・判断が多くの人命にかかわったことは間違いありません。

旅順第三回総攻撃などは、
ロシアは既に26日が危ないと悟っていました。
にも関わらず26日にこだわる伊地知に対して大本営は使者を送ります。
伊地知は
「その理由は3つある。」
「1つは火薬の準備のためだ。その導火線は一カ月もつ(一か月たつと効力がうすれる)。だから前回の攻撃から一カ月目になる」
「つぎに、南山を攻撃して突破した日が26日だった。縁起がいい。」
「三つ目に、26という数字は偶数で、割り切れる。つまり要塞を割ることができる。」
と答えます。

もし兵たちがこの理由を知っていたら、
26日が怪しいと思っているロシアの要塞に、あえて突撃などしなかったでしょう。

日露戦争は明治時代の実話です。
そして旅順だけで6万が亡くなります。

思考は柔軟であるべきです。
すくなくとも人に命令する立場にある者はそうあるべきです。

身近な会社の上司のことを思い浮かべてください。
今の自分の状況も、程度の差こそあれ、旅順に正面から突撃している兵士のようなものかもしれません・・・

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