ntpdを起動してもすぐには同期されません。
同期の状態を確認するのに使用するコマンドが
ntpq -p
です。
# ntpq -p remote refid st t when poll reach delay offset jitter ============================================================================== *ntp-b2.nict.go. .NICT. 1 u 1 64 377 91.074 20.475 82.456 LOCAL(0) .LOCL. 10 l 57 64 377 0.000 0.000 0.001
ntpdを起動したての状態ではまだ同期が始まっていません。
同期が開始されれば、remoteの左に同期しているサーバーに*がつきます。
また、複数設定している場合には、同期可能なサーバーに+がつきます。
refid:参照しているサーバーの、更に上位のNTPサーバです。
st:stratum番号、サーバーが第何階層か示す
when:前回サーバーを参照してから経過した秒数です。pollに達すれば再度参照します。
poll:参照する間隔(秒数)です。
reach:過去8回の参照結果です。同期したした場合1、同期しなかった場合0です。
8進数で表示されており、
毎回同期されると377(8進数)となります。つまり11111111(2進数)です。
delay:ポーリングインターバルの遅延見積もり(単位:ミリ秒)
offset:NTPサーバとのずれ(ミリ秒)
jitter:NTPサーバがどのくらい正確なのかを示す指標です。値が小さいほど正確。
時刻の同期には
step方式:時刻のずれを即座に修正
Slew方式:時刻の進み具合をずらしていくことで、少しずつ時刻を合わせていく方式
があり、ntpdはSlew方式です。
そのため同期されるまでみまもる必要があります。
システムに問題がなければ、
ntpdate [サーバー] で一気に同期することも可能です。
ntpdateを使用する場合はntpdは停止する必要があります。
# service ntpd stop ntpd を停止中: [ OK ] # ntpdate ntp.nict.jp 30 Apr 04:50:51 ntpdate[27842]: step time server 133.243.238.244 offset -6.239400 sec # service ntpd start ntpd を起動中: [ OK ]
蛇足かもしれませんが、
ntpはudp123ポートを使用しています。
同期されない場合は、NTPサーバーやルーターのファイヤーウォールを確認するといいかもしれません。