映画「レ・ミゼラブル」★★★★☆(4)

フランスの作家、ヴィクトル・ユーゴーによる大河小説が原作です。
そのためストーリーは壮大かつ七月革命後のフランスを描いており活力に満ちています。

全編を通して舞台的な表現方法をとっており、歌が随所で出てきます。
そのため俳優たちの演技力並びに歌唱力に驚きます。

ヒュー・ジャックマン演じるパン泥棒の汚名を着せられ生き抜くジャン・ヴァルジャンの半生を描きながら、
激動の時代を一貫したスタイルで表現しているあたりは素晴らしいと思います。

ラッセル・クロウ演じる法の番人ジャベール。
アン・ハサウェイ演じる不運の母親ファンテーヌ
アマンダ・セイフライド演じるジャンバルジャンを導くコゼット。
ヘレナ・ボナム・カーター演じる宿屋のおかみテナルディエ。
その他脇役に至るまで多くの俳優が生き生きと描かれています。

そして見る者は誰かに共感や反感を感じるでしょう。

名作を見事に映画化した作品です。
俳優の個性が色濃く出ている作品ですので、
時代が変わっていつか再作品化された際には別のレ・ミゼラブルとなっていることでしょう。

なお本作品で頻繁に登場する歌の一つは、
スーザンボイルがI Dreamed a Dreamを歌ったことで皆さんもご存じでしょう :x002:

かなりの名作だと思います。

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