日露戦争での日本海海戦は坂の上の雲でもクライマックス的なシーンです。
その中でも渡哲也演じる東郷平八郎が右手を挙げて振り下ろすシーンはインパクト抜群です。
しかし、ある程度背景を知らなければこのシーンを理解することはできません。
目的
東郷がしたかったことはT字戦法です。
これこそ秋山真之の作戦なのです。
簡単にいえば総力をもって、敵艦を1つづつ撃破していくというものです。
背景
この作戦の真意をしるには更に背景を知る必要があります。
砲弾の命中率は10%もなかった。
射程距離が8000m。
旋回時(ターン中)は、艦隊が傾いて攻撃出来ない
前の戦闘でこれをしようとし、敵艦隊もターンしてとりにがした
射程距離が8000m。
旋回時(ターン中)は、艦隊が傾いて攻撃出来ない
前の戦闘でこれをしようとし、敵艦隊もターンしてとりにがした
結果
結果として、東郷平八郎は相手も旋回してしまわないギリギリのところまでおびき寄せるため、多少の犠牲を覚悟で相手の射程内で、無防備のターンを行ったのです。
もしこのとき、バルチック艦隊の砲弾が命中しまくっていれば、私は今頃ロシア語でホームページを作っていたことでしょう。
東郷平八郎が振り下ろした手には、それほどの重みがあったのです。