アメリカンニューシネマを代表するジャック・ニコルソンが主演というだけで魅力を感じる人も多いでしょう。
彼のキャラは怖いほどに生かされています。
また若き日のランディ・クエイド演ずるメドウズもはまり役です。
大柄ながらもその表情としぐさは若々しさと危うさと寂しさを感じさせます。
メドウズが、2人のベテラン海兵から、
人生(遊び?)を学びながら短い旅のなかで成長していく過程は、
まさしくヒューマンドラマの傑作といえるでしょう。
ジャック・ニコルソン 演じるバダスキーとともにベテラン海兵を演じる
マルホール(オーティス・ヤング)は、
バダスキーのように悪びれてはいますが、
「俺たちは一生海軍で飯を食っていくんだ!」
とバダスキーを諭しながらも、バダスキーの人柄に自然と応援していきます。
最後はこれがオチ!?
と思わせるところがアメリカンニューシネマらしく、
むしろ破天荒な旅ながらもリアリティを突きつけます。
彼らの演技はどれをとっても秀逸の一言です。
非常に素晴らしい作品だと思います。
アメリカンニューシネマらしい旅シチュエーションと、
悪びれたベテラン海兵2人と護送される若者という奇妙な組み合わせ。
これをここまで自然に演じることができる俳優の組み合わせはいないでしょう。
意外としられていない作品でもありますが、
かなりお勧めです。